菌と汗と美肌の不思議な関係
- hadazen
- 2016年10月13日
- 読了時間: 5分
わたしたちのお肌の上には約20種類、数百億個の美肌菌なる常在菌が生息しているのを知っている?
一瞬「菌」と聞くと。ひぇ~~っとバイキンのようなものをイメージしてしまいますが、実はこの菌たち、とても美肌になるために大事なナイト役を担ってくれる、頼もしいケビンコスナーさんなのです~(笑)★
おひとおりひとりの皮膚ガードをしつつ、とても良い働きをしてくれます。
自分の気がつかないところで、きっちりとケアしてくれている、ありがたい菌たち。その常在菌たちに感謝し、大事にしてあげてほしいものです。
では、お顔に存在するといわれている代表的な2種類の菌にフォーカスを当ててみます。
お肌についている常在菌を「皮膚常在菌」と呼びます。その数、なんと~約一兆個。
肌がしっとりツヤツヤしているのは、その皮膚常在菌の一つ「表皮ブドウ球菌」
という常在菌が元気に暮らしているからなのです★
『表皮ブドウ球菌』は「美肌菌」とも呼ばれていて、良い働きをする菌です。全身の皮膚の角質のすき間などに隠れています。 この菌は肌に潤いを与えるグリセリン関連物質を分泌し、肌荒れやアトピー性皮膚炎を引き起こす黄色ブドウ球菌を退治する抗菌ペプチドを産生します。
肌を守る大切な役割を担っています
この表皮ブドウ球菌の美肌作用を生かすには、洗顔の回数は最小限にしてください★
この菌は肌の表面近くに住んでいるため、石鹸での洗顔回数が多いと菌数がぐっと少なくなってしまいます。石鹸成分の入った洗顔を1日1回以上すると、天然の潤い美肌成分を根こそぎ洗い流してしまうことになります。
洗い流された菌数が回復するまでには半日程度かかるので、その間は乾燥肌になっている状態になります。
また、汗は表皮ブドウ球菌の栄養になるほか、病原菌を退治する抗菌ペプチドにより表皮ブドウ球菌の働きを助けるため、汗をかくことは菌的には栄養になります。
『アクネ桿菌』は表皮ブドウ球菌よりさらに数が多く、顔では数十億個に及びます。この菌は従来、ニキビ(英語で「アクネ」)の患部から検出されるため、ニキビの原因と考えられていました。しかし後に、全ての人の毛穴の中に多く存在していることが判りました。
また肌を弱酸性に保って守る働きをしていることも判りました。つまり悪い菌ではない側面もあるのです★
最近の研究で、ニキビの発生メカニズムが徐々に明らかになりました。
ニキビのあるお肌は、毛穴の詰まりが目立っており、この詰まりがきっかけで毛穴の中の酸素が失われた結果、アクネ桿菌が炎症を起こす「CAMP因子※」を出してニキビを作るようです。
実は毛穴の詰まりを除去すれば、この菌を退治しなくてもニキビが治るようです。要は毛穴を詰まらなくすることが大切なのですね★
顔の毛穴は細長く、石鹸の洗顔だけで詰まりを取ることはできません。毛穴の詰まりを除去する外用薬が開発されました。また毛穴の汚れケア化粧品類(剥離性パックなど)で、抗菌薬を使わない治療が広く行われるようになりました。ニキビは痕が残りやすい病気ですので、ニキビが気になるようになったら早めにケアすることをしたいですね~❤︎
◎ 結果!毎日のお化粧落としと洗顔のやりすぎは危険
化粧品の中には、「表皮ブドウ球菌」の働きを助けるものもありますが、注意しなければいけないのがある点は、化粧落としが必要になるメイクを落とすケースです。
「化粧品を綺麗に落とすために、泡立てて肌をゴシゴシ洗わなきゃ!」となっちゃうと、皮膚を傷つけて、せっかくの表皮ブドウ球菌がぐっと減ってしまいます。
「化粧品を日常的につける」ということ行為自体、違うような氣がします。
菌は皮脂や汗の成分を取り入れ、産生物質を出します。
その物質が皮膚上に残り、汗や皮脂と混ざることで、しっとりツヤツヤの皮膚がキープされるのです。
美肌になりたい、キープしたいのであれば、この「表皮ブドウ球菌」が嫌がることをしてはいけませんよね★
表皮ブドウ球菌をはじめとした「皮膚常在菌を育てる!」お肌の環境を整えてあげることを考えるべきなのではないでしょうか。
本当に肌が綺麗な人は、化粧品を毎日酷使していなかったりします。
その方たちは、自分の皮膚常在菌と共存共栄しながら、うまくバランスをとり、付き合えているケースが多いと言えるでしょう。
スポーツをする人は肌がきれいな人が多いのはなぜでしょうか?
スポーツをする人たちは「汗」をたくさんかいているからなんです。
「皮膚常在菌」は「生きている菌」なので「餌」が必要です。
汗の成分と表皮ブドウ球菌の産生物質が相互に働けば、皮膚は弱酸性の状態に保たれます。
スポーツをする人の中には、ファンデーションを塗っていなくても、とても綺麗なお肌をされている方がたくさんいるようです。
たとえ年齢が40代、30代でも、20代前半のような肌を保っているように観えますなぁ~❤︎
オリンピックで活躍した卓球の福原 愛ちゃんやバレーボールの木村 沙織さんたちは、世界レベルの美肌を持っていますよね~。

「汗をかくと臭くなるから嫌ん」という人も多いとは思いますが、
汗はなんと本来は無臭のようですよ。
汗が臭くなるのは、理由があります。かいた汗を放置し、その汗が色々な成分と混じってしまうからなのです~~~。
対策としては、汗をかいた後は、タオルで拭き取ったり、シャワーをさっと浴びるようにすると、大丈夫です。
本来、基礎化粧品のお役目は、「皮膚常在菌の手助けをするもの」であるだと感じます。
自然にできるものの中に不必要なものは、どうやら神様は作らなかったようです★
化粧品をつけるということは、つけた後はいずれ洗い流す必要が出てきます。
毎日のお肌の洗顔をクレンザーや石鹸成分で数回する癖があると、元々わたしたちの肌にいらした美肌菌の「皮膚常在菌さまたち」が生きていけずに、減ってしまう可能性があります。自分で自生された大事な天然美容液なる美肌菌を全部流すことだけやめれば、かなりのトラブルは減るようです。
くれぐれも洗いすぎや強い成分の洗顔には注意してくださいね~
世界一、美肌大国日本女子を増やしていこう~!
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