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  • hadazen
  • 2016年11月6日
  • 読了時間: 3分

人と話しをする時に、相手の眉の動きを観察すると、ちょっと面白い。

眉は人の感情を表す機能があるといわれ、嘘をつくときどうしても動いてしまう眉の近辺の動きや、大事なことを言うときの力の入り具合が眉に出たり、難題が解決できずに困っているときなどその微細な動きがある。それを察知されないようにと包み隠していた心の中の感情と、どうしても連動して表れてしまう部分のようです。

昔の日本人の高貴な方たちのお化粧方は、顔を白粉を塗り、歯を黒く染め、額に眉を墨で描く三点セットのメイクをしていました(笑)。いったいどうして目から離れた額の上の方に眉メイクを施すのだろうかと、当時の美意識に疑問を持っていましたが、どうやら当時の人たちは秘め事が多く、他者に自分の心の中の感情を読まれることを恐れ、額に描いた眉なら、感情につれて動くようなことがないことで、あの位置になった可能性がとても高いようです。

古くから日本語にはたくさんの「眉」の動きの表現言葉があります。

「眉をひそめる」」眉を釣り上げる」「眉を曇らせる」「愁眉を開く」など、目や口だけでなく眉にどうやら感情を表に出す機能があるよと教えられる。

目、口、眉の周りには表情筋と呼ばれる筋肉があって、この筋肉のわずかな動きで感情の起伏が顔に出てくるのです。額にはこの表情筋がない。額に墨で描いてしまえば、眉から表情と感情を読み取られることなくなります。

どうして当時の貴人たちは眉に出る心の動きを必死に隠そうとしたのでしょうか。

それは日本人の伝統的な美意識のせいなのかもしれません。

当時は姦通罪などない時代でしたので、光源氏じゃないけれど、さぞ恋愛事情も盛んだったのではないでしょうか。

古くから教養のある人たちや武道の教えの間で、感情をありのままにさらけ出すのは、はしたないことと考えられていましたし、感情を抑制し隠すことこそ美しいとされていました。現代から考えるとなんとも窮屈なお話ではあります。ちょっと想像するだけでも第3チャクラの黄色の光エネルギーが曇ってきそうです。現在の日本人は第三チャクラが動いていない人が多いといわれていますが、時代背景があるようです。

能面のような顔隠しメイク文化は、感情を失った表情が怖さを感じるけれども、実は自分の内面を悟られるのを嫌がり、嘘が相手にばれないようにするためと、相手の心を傷つけないようにという計らいがなんとなく感じるところ。ここに何気ない思いやりと優しさが背後にあったのかもしれないな〜と思いを太古に巡らせています。明日から眉は額に描くか?(笑)


 
 
 

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