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作法よりも「こころ」が勝つ

  • hadazen
  • 2017年2月8日
  • 読了時間: 3分

 先日、茶道界で古い歴史をもつ某有名流の直系に当たる美しい若い女性とパーティで出会ったときのこと。わたしはまだ、その若く美しい女性が、その流派直系の方とは全く知らずに、茶道についての話になにげなくなったので、自分の感覚で経験談を話していた。

私 → 自分がみなさんにお茶のお手前をするとき、以前はめちゃくしゃ緊張したものでしたよ〜。もうプレッシャーで辞めたくなるくらい(笑)。 静かで小さな茶室で、ほぼ全員一致でおてまえの流れに集中し、見ている。 大先輩たちの『間違えないでしょ〜ね〜』みたいなチクチクする視線を、目を合わせなくても察して、も〜うダメ。 なにかひとつでも作法を間違えたら、空気から『ん・んんん?』という氣が流れてくるとともに、頭真っ白。冷や汗もの。いっそ最初からやり直させてくださーい。という氣分になりますね(笑) 日頃稽古を重ねてきたのに・・・・・なんで〜本番で間違えるかな〜と自分を責め、心の中で呟く。相反して楚々とした表情を作り、何事もなかったかのごとく続けなくちゃ。と言い聞かせることに精一杯になっていたとき。ふと、少しだけ恩師の方をチラッと0.1秒だけ見た。なんと恩師ひとりだけ柔かな大日如来像みたいな表情で、ゆっくりと誰にもわからないくらい微かに首を上下に動かし、うん、うん、と頷いていたように見えたのですよ〜 ❤ 都合いいでしょ︎。その恩師の暖かなお顔が『いいのよ〜間違えたって。落ち着いていつものように、そう続けなさい。一番大切なことはあなたの心よ。どう心を込めてその方に味わってもらいたいか、お出しした方が感じていただけたら、それがいいのよ』って。 まるでテレパシーみたいな感覚で瞬時に染みてきたんですよ〜。 それからはそのお言葉通り半分開き直って、そうか〜精一杯やろう。自分のこころに集中して、最後までできたのです〜(涙)。そう恩師は10年前にお国替えしてしまったのですが、今でもわたしの目にそのお顔は焼き付いてます。 茶道はたくさんの工程があり、すべて間違えなく、そつなくこなすことばかりを拘っていないで、作法を超え、心が入っていれば、大成功だってことなんだな〜って。

女流茶人さん→ 『そうなのですヨ〜こころなんです!もう作法云々じゃなくて、そのこころは入っているかいないかが大事なんです。その恩師のお名前は? わたし

はそこをこれから伝えていきたいと思っているのですよ。お伝え遅れましたがわたしは直系の⚪︎⚪︎流のもので茶人として活動してます者です。怪しい者ではございません(笑)』。

プロは言う。

『道』というものには形式や作法も多く大事にしています。

しかし、こころの部分の意識に覚めると、そのようなものは一切不要になります。

ただ、まだ分離感や不調和な意識をつい表現してしまう方々には、古の叡智である、型や形式、作法に、小賢しい自分を当てはめていく行為は、神人合一への有効な道標となりますね★

 
 
 

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